消費減いつまで 百貨店は減収減益、ビール出荷も大幅減

東日本大震災の消費への影響が鮮明になってきた。百貨店は揃って売上高が落ち込むと予想する。ビールも出荷が大幅に減っている。このままでは消費がどんどん冷え込んでしまう。

落ち込み歴史的

「1年ぐらいは我慢する必要がある。願わくは6カ月ぐらいで回復してほしい」。Jフロントリテイリングの奥田務会長は心配する。

百貨店大手3社の2012年2月期の見通しは、いずれも減収減益。震災で買い物を控えられ、夏には電力不足で営業時間の短縮を迫られる恐れがあるからだ。

11年2月期は各社とも営業増益だった。昨年秋から売上が回復しつつあり、12年2月期は増収増益を見込む計画だった。そんな時に震災が起きた。

地震への不安や福島第一原子力発電所の事故、自粛ムードで買い物を控える人が増えた。電力不足で営業時間も短縮した。

3月の売上高は首都圏の店舗で軒並み2~3割減となる歴史的な落ち込みになった。衣料品や宝飾品の販売が激減し、当面の食料を買う人が多いかったスーパーやコンビニエンスストアに比べ、影響は大きかった。4月に入って影響時間を延ばし、売上も回復しつつある。だが、各社は「楽観できない」という。

夏に電力使用の抑制お求められ、営業時間を短縮する可能性があるからだ。各社は照明を消すなどしているが、3月のピーク時の削減率は夏に政府に求められる「25%」と同じくらい。冷房を使えば25%削減は難しいと見られ、各社が休業日を設ける案も出ている。

自粛ムード響く

ビール大手5社は12日、ビール系飲料発泡酒、第3のビールを含む)の3月の出荷量を発表した。3月では、今の統計となった1992年以降、原材料高騰による値上げがあった2008年に次いで低かった。

3月の出荷量は前年同月比10.9%減の3334万9千ケース(1ケースは大瓶20本換算)。ビールが5.3%減、好調だった第3のビールも13.8%減で37%カ月ぶりに前年同月を下回った。東日本大震災で主力工場の生産が休止したのに加え、自粛ムードで飲む人が減ったためだ。

外国人観光客も原発事故の影響で激減した。3月11~31日の外国人の売上は、銀座に店を持つJフロントが前年同期比61.5%減、松屋は同88.3%減。原発事故は長期化しており、松屋の秋田正紀社長は「売上が大きく見込めなくなった」となげく。

業界首位を争うキリンビールアサヒビールはそれぞれ2工場が被災するなど各社の工場が被害を受けた。生産量が落ち、一時は店頭から商品が消えた。

復旧が進み、生産も戻り始めている。ただ、キリンビール仙台工場の生産再開が秋以降にずれ込む見通しなどダメージも残る。

3月は送別会を自粛する動きも相次いだ。大手の担当者は「今も店頭の在庫が残っている。今後の発注が鈍る可能性がある」。4月以降も出荷量が消費低迷の影響を受ける恐れがある。

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